ここでは、NLPに関連する主な資格3種類の特徴や、それぞれの資格を保有している人の体験談について紹介しています。
NLPの資格は民間資格のため、複数の認定団体や教会が存在します。NLPの資格は、主に3つの種類に分けることができます。
いずれの団体も、資格の名称はおおよそ上記の3つに統一されており、NLPプラクティショナーからNLPマスタープラクティショナー、NLPトレーナーへと段階的に受験をしていくシステムです。
基礎的かつ網羅的な知識・技術を身に付けた人に付与されるのが「NLPプラクティショナー」。
さらにレベルの高い知識・技術を身に付けた人に付与されるのが「NLPマスタープラクティショナー」。
他人にNLPを指導できる水準までNLPのスキルを身に付けた人に付与されるのが「NLPトレーナー」です。
試験の難易度や対応する講座の方針、活用方法などは団体によってさまざま。どの資格を取るかよりも、「どの団体の資格を取るか」に着目して資格を選ぶことが大切です。
カウンセリングやセラピーで実際に使われているスキルを体系化して、誰でも応用できるように改良されたNLP。NLPに初めて触れる人が最初に学ぶ資格が「NLPプラクティショナー」です。
NLPプラクティショナーは、コミュニケーション能力やビジネススキルの向上、思考・感情・行動などのコントロールができると認められた人に資格が与えられます。講座では、NLPに関する基礎的な知識を学び、座学だけでなく実際に体感させるカリキュラムを採用しているスクールやセミナーが多いようです。
例えば、五感で感じる情報をアンカー(引き金)にして常に最高の状態を引き出す「アンカリング」や、人が無意識のうちに省略・歪曲・一般化している情報を元に戻し、正しい状況を把握させる質問のパターン「メタモデル」の基礎を学びます。資格取得後は、NLPの初歩である「言語・非言語を使った固定観念へのアプローチ」を取り入れたカウンセリングができるようになるでしょう。
カウンセラーのように相手の話に耳を傾ける仕事に就く、心理カウンセラー、キャリアコンサルタント、教員、各種トレーナー、保育士、看護師、子育て中の方などが取得すべき資格です。
NLPプラクティショナーという資格を持ち、独立して仕事をするのではなく、現在就いている仕事に役立てたいとの思いから、資格を取る方が多いようです。 また、会社内での上司と部下の関係を、より円滑にしたい方などにも役立つ資格です。
講座中に色々な事を受講生と話していくうちに、自分の長所などに気付かされました。以前よりも自分の直感を信じられるようになり、決断すべきと感じたら、自信を持って早い決断が出来るようになりました。
また、謙虚な気持ちを大切にするようになり、現在の仕事で大いに役立っています。
そのほか、右脳を意識して仕事で使えるようになりました。
「マスター」という名前が示す通り、NLPプラクティショナーの学びをより深め、より上級のカウンセリングを実現するための資格です。「NLPプラクティショナー」の資格を持つものしか受験できません。
NLPの基本スキルやコンセプトなど、NLPプラクティショナーの勉強で学んだことを土台にして、さらに知識とスキルを掘り下げていきます。カリキュラムの内容は各団体によって差異はありますが、NLPをより実践的に活かす手法を学ぶという根本的な目的は変わりません。
例えば、言葉の使い方を工夫して相手の無意識にメッセージを伝える催眠言語「ミルトンモデル」や、思い込みの経験則「スライト・オブ・マウス」などの言語パターンを使えば、営業やプレゼンテーションの場で多くの人により大きな影響力を発揮できるようになるでしょう。
資格取得すべき人は、NLPプラクティショナーの場合と同様です。
しかし、NLPプラクティショナーより広く影響を与えられるスキルになります。そのため、役職者や組織の代表などに向いている資格と言えるでしょう。
マスタープラクティショナー資格の講座で学んだスピーチテクニックが、現在の仕事でも非常に役立っています。資格取得後も会話力はまだまだですが、経営者向けのプレゼンをした際、「話し方はたどたどしいのにとても説得力があった」という評価を頂けるまでになりました。
また、相手を誘導する曖昧表現「ミントンモデル」を意識して文章が書けるようにもなりました。お陰で多くのDMの中でも埋もれないようなメッセージを作成することが出来ています。
この資格は、私の営業スキルを飛躍的にアップさせてくれました。
NLPトレーナーとは、「NLPプラクティショナー」と「NLPマスタープラクティショナー」を取得した人だけが受験できる最上級の資格です。NLPについてより深く理解できるだけでなく、NLPパターンを講師として教えるスキルが身に付きます。
現在、NLPトレーナーの資格は、主に以下の5つの団体から付与されています。
それぞれの団体が設定する要件を満たしたトレーナーは、NLPプラクティショナーおよびNLPマスタープラクティショナーの資格を認定・発行する権利が与えられます。NLPのスキルを学ぶというよりは、NLPを受講生に教えることを目指す人が取得する資格といえるでしょう。
NLPトレーナー関連の指導を行ったり、またはNLP関連の資格を付与する立場になりたい人にとっては、必須の資格となります。
講義の際の同じ受講生の発言や質問、時折垣間見えるユニークな視点、プレゼンテーションでの斬新なアイディア、ランチタイムでの会話は、大きな学びとなりました。学びの中で、受講生がお互いに高めあえるところが素晴らしいです。参加を迷っていましたが、思い切って受講して本当に良かったな、と思っています。NLPトレーナーになったら、ここで学んだ事を活かし、参加者全員が楽しめて、前のめりに学ぶことが出来る講座を開きたいと思っています。そしてその後、受講生が自信を持つことで多くの成功を手に入れ、学びと自己成長の精神を維持できるような講座を提供できれば、と思っています。
NLP資格には、上記の資格以外に、主に以下のような資格があります。NLP資格を付与している団体は複数あり、各団体から様々なNLP関連の資格が発行されています。
講座では深層心理に働きかけるプログラムを実施し、自己や他者の変革・変革を起こす効果的なスキルが身に付きます。
プログラムでは、人材育成としてグーグルでも導入されている「マインドフルネス」を導入しています。マインドフルネスは、自らの体験に対し、ありのままの現実を受け入れることです。
結果として、集中力や感情のコントロール、創造性、共感力の向上が期待できます。
NLPの考え方や基本テクニックを持つカウンセラーが教えてくれます。講座では、問題を過去の原因から解決するのではなく、どのように行動・思考パターンを変えたら良いか、などといった未来的な考え方に焦点を当てていきます。これにより、物事を多角的にとらえられるようになったり、集中力・コミュニケーション能力の向上が図れます。
NLPは独自の審査基準を設定できる民間資格であるため、複数の認定団体があります。NLP発展の歴史は、複雑な過程をたどってきました。開発者リチャード・バンドラーや彼から学んだ仲間たちは、カリキュラムや思想の違いからさまざまな団体を作り、その数は数百にものぼります。日本で活動しているのは以下の団体です。
「米国NLP™」と「米国NLP」は同じ名前ですが、まったく違う団体です。
どの資格を取るかというよりも、どの団体で資格を取るかという点が重要であるため、よく考えてから受験団体を決める必要があります。
米国NLP™協会は、NLPの開発者として名高いリチャード・バンドラーが設立した権威ある団体として広く知られています。数多くあるNLPの資格認定団体の中でも有名ですが、日本に初めてNLPを広めたという背景もあって、日本でもメジャーな団体です。そのため、米国NLP™協会の認定を受けて資格を取る人は日本国内にも多いと言われています。
また、設立者リチャード・バンドラーは極度の恐怖症を治療したり、統合失調症患者を社会復帰させたりするため、短期間で問題解決を図る「ブリーフ・セラピー」タイプのテクニックを考案。バンドラー氏の思想を汲む米国NLP™協会は、実践的なカウンセリングに特化しています。
アメリカには、リチャード・バンドラーが設立した米国NLP™協会の他に、「米国NLP協会」という別の団体があります。もう一つの「米国NLP協会」を設立したのは、NLPの考え方を世界へ広める立役者として貢献したクリスティーナ・ホール。リチャード・バンドラーの米国NLP™協会が世界的に権威ある団体だとすれば、こちらは世界で最もメジャーなNLP団体だといえます。
彼女はNLPを学ぶための学習システムをつくりあげ、NLPのスキルを一般の人々にも簡単に実践できるよう分かりやすく伝えようと尽力している人物です。また、望まない習慣や行動をより建設的なものに変えるスキル「スウィッシュ・パターン」を考案したという功績もあります。
日本NLP協会は、NLP-JAPANラーニング・センター主催の団体。クリスティーナ・ホールが創立した米国NLP協会の系列団体ですが、日本初の独立したNLP団体でもあります。
NLPは1970年代に開発されてから、目覚ましい発展を遂げてきました。日本でNLPが認知されると認定団体は増加しましたが、中には悪質なNLPスクールもあり、日本におけるNLPのクオリティ低下が問題視されました。もし、繊細な「心」にアプローチできるうえ誰でも扱えるNLPの誤った方法が広まってしまえば、大きな混乱を招く恐れがあります。
日本で正しくNLPを広め、発展させるための基準を設けようと活動を開始したのが「日本NLP協会」の始まりです。以来、日本NLP協会では、専門家の育成や社会教育活動支援を積極的に行っています。
全米NLP協会は、Time Line Therapy(タイムライン・セラピー)の開発者、タッド・ジェームス氏が開設した団体です。
タイムライン・セラピーとは、無意識に刷り込まれている反応を改善する催眠療法。過去・現在・未来という時間の流れを1本のラインとして捉え、その上を歩くようすをイメージしながら感じたことを述べる方法です。
過去の経験によって自動的に自分を抑制したり、または負の感情が湧きだしたりするなどの反応を改善するのが目的です。タイムライン・セラピーは、過去のトラウマがフラッシュバックするPTSDの治療にも使われています。
ニューコードNLPは、NLPの共同開発者ジョン・グリンダーとカルメン・ボスティック・サンクレアが開設した団体です。NLPパターンの教育と普及のためにバージョンアップされた「ニューコードNLP」を扱っています。
自身が開発に携わったNLPの研究を進めていったグリンダー氏は、NLPのパターンにいくつかの欠陥を見つけました。例えば、クライアントには問題なくNLPのパターンを使えるにも関わらず、そのノウハウを自分自身に使える人がほとんどいなかったのです。このような誤りを修正するために、ニューコードNLPが作られました。
初期に造られたNLP(クラシックコードNLP)と区別して、ニューコードNLPと呼ばれます。
ヒューマンアカデミー | NLP-Japanラーニング・センター |
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324,000~392,040円 | 378,000~798,000円 |
10~18日間(80~144時間) | 6~10日間(42~60時間) |
修了生実績28,188名 | 不明(9,452名が受講) |
全国30都市30校舎 | 全国4都市4校舎 |
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