心の健康を守る「心理カウンセラー」は、いま最も注目され社会的にも求められている、やりがいのある仕事です。
ここでは、「心理カウンセラーになるにはどうすればいいの?」という方に向けて、その方法をまとめています。ぜひ参考にしてみてください。
心理カウンセラーになるために、大学の心理学部やそれに関連した学部で勉強するという方も多いでしょう。
心理カウンセラーは、クライアントのさまざまな悩みを聞き、心に寄り添ってクライアントの気持ちや意識に変化をもたらします。そして、問題解決の糸口を見つけるように援助する仕事です。心理カウンセラーになるには、聞き上手といった資質が必要です。
カウンセリングは、クライアントの話を聞くだけではなく、一定の流れに沿って行う「心理療法」でするのが一般的。心理療法には、精神分析療法、ゲシュタルト療法、行動療法など、さまざまなものがあります。
心理カウンセラーになるには、大学や専門学校へ行き、心理療法や心理学について学ぶ必要があります。また、心理系の資格を取得できる資格学校の講座でも、心理学の基礎は勉強できます。
心理カウンセラーに関連する資格は、臨床心理士や臨床発達心理士、認定心理カウンセラー、産業カウンセラーなどさまざま。
カウンセラーの資格は、カウンセリングの基礎知識と技能を持つ、証明になります。心理カウンセラーになるために、カウンセラー関連の資格取得は絶対条件ではありません。しかし、スクールカウンセラーになるには、厚生労働省の規定により、臨床心理士などの資格が必要となります。
心理カウンセラーは、資格によって勉強する内容や試験の難易度が異なります。まずは、自分がどの分野で心理カウンセラーとして活躍したいのかを考え、それに合った資格の取得方法を考えましょう。
心理カウンセラーを目指す際、どれくらいの費用がかかるのかは、取得しようとする資格の種類によってさまざまです。
臨床心理士の資格をとろうとする場合、まず受験資格を満たすために、日本臨床心理士資格認定協会が指定する大学院を修了する必要があります。
修了までにかかる費用はそれぞれの大学院によって違いますが、だいたい年間100万円前後(入学金なども合わせて修了までにトータルで数百万円)。
加えて受験料として30,000円、さらに資格の交付手数料として50,000円などがかかります。
その他、臨床心理士以外の資格をとる場合の選択肢は、専門学校に通うか、スクールに通ったり通信教育で勉強したりするといったものがあります。
専門学校に通うなら、年間600,000~800,000円程度の授業料で、入学金などを考えると費用は全部で200万円以下。
通学制のスクールや通信講座の場合は、数十万円が必要な費用のようです。
それぞれにメリット・デメリットがありますし、取得できる資格の内容も違ってきます。自分のなりたい心理カウンセラーのイメージを大事にしつつ、予算に合った方法で心理カウンセラーを目指しましょう。
心理カウンセラーの活躍の場は、医療、福祉、教育、産業など多岐に渡ります。どの分野で活動したいかによって、心理カウンセラーの就職条件が変わってきます。医療の分野では、精神科や心療内科などに勤めるという方法があります。産業の分野では、企業の労務部門などでカウンセリングにあたるというケースが多いです。
心理カウンセラーは、非常勤で仕事をすることも多いとか。良いカウンセラーになるには、カウンセリングの基礎をしっかり身に付け、実践を積み重ねていくことが大切です。