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カウンセリングのために必要な精神バランスを保つには

心理カウンセラーとして仕事を続けていくと、何人ものクライアントを持つことになります。クライアントひとりひとりのカウンセリングに引きずられてしまうと、メンタル面ではかなり大変なことになりかねません。 ここでは、カウンセリングおために必要な精神バランスを保つにはどうすれば良いかについて説明します。順番に確認して、これからのカウンセリング実践でも意識してみてください。

共感と同調について

カウンセリングには「共感」と「傾聴」が重要です。クライアントの言葉を否定せずに受け入れ、耳を傾ける姿勢はカウンセリングの基本と言えるでしょう。しかし、カウンセリングの実践をしていて、時々「共感」と「同調」を混同する人も見受けられます。 例えば、「Aさんはこんなひどい言葉を渡しい吐き続けて辛くなった」という話を打ち明けられた時、共感と同調ではこんな差になって出てきます。

共感:「そうですか、それで辛い思いをされたのですね」とクライアントの気持ちにフォーカスして肯定する
同調:「Aさんはなんてひどい人なんでしょう!」と自分もイライラして気持ちがクライアントよりもAさんに向かうとき、それは同調だと考えてください。

あくまでも目の前にいるクライアント自身の気持ちに耳を傾け、自分がその「物語」の中に完全に取り込まれないように注意します。どこかで「クライアントはこう思ったんだな」とクライアント自身から自分が目をそらしていないかを確認すると良いでしょう。

気持ちが引きずられてしまわないためのセルフカウンセリング

クライアントの話に気持ちが引きずられないようにするコツは、「自分自身の抱えている心理的な問題を知ること」です。自分自身の問題を自覚のないまま放置していると、知らず知らずのうちにクライアントのことに自分の問題を投影するなど、いろいろな不都合が生じます。

自分の心理的な問題に対しての対策方法のひとつとして「セルフカウンセリング」を知っておきましょう。自分自身をクライアントとして、カウンセラーの自分とクライアントの自分で会話をする方法です。こうすることによって、自分のカウンセリング手法における問題点に気づくことや自分の悩みを客観視することができます。

ただ、セルフカウンセリングにも限界があります。その時に利用したいのがスーパービジョンです。

スーパービジョンの重要性とメリット

スーパービジョンとは、自身のカウンセリング内容をスーパーバイザーに意見または指導を求めることです。※1

自分1人では気づきにくいことも客観的に見てもらえ、カウンセラーとしての診断・面接の能力向上が期待できる手法なのですが、スーパーバイザーを見つける方法が分からないとの声も多くあります。

心理カウンセリングを学ぶ学校でスーパービジョンの仕組みがあれば、そちらを積極的に活用しましょう。インターネットでも、スーパーバイザーを受け付けている組織や心理カウンセラーの情報も得られますので活用してください。※2 ただ、スーパーバイザーとは相性の問題もありますので、1回で決めずにお試しでスーパービジョンを受け、しっくりくるスーパーバイザーを見つけてください。

参考

※1 日本カウンセリング学会よくある質問:「スーパービジョン」とは、どういうことをするのですか?
※2 NPO法人 日本臨床心理カウンセリング協会スーパービジョン