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みんなは知ってる?心理カウンセラーと精神科医は何が違うの?

心理カウンセラーと精神科医は両方人間の精神に深く関わっている職業ではありますが、仕事内容や就くために必要な資格・知識などは異なります。

今回は、そんな心理カウンセラーと精神科医の違いについてポイント別に紹介していきたいと思います。

心理カウンセラーと精神科医の違い①仕事内容

向かい合う人物イメージ

心理カウンセラーと精神科医の大きな違いとしてまず挙げられるのが仕事内容です。

例えば冒頭でも説明したように、心理カウンセラーと精神科医は両方人間の精神的な悩みや心の病などに関わる職業ではありますが、基本的に病気を診断し薬を処方するのは医師である精神科医のみが行うことができます。

それに対してクライアントに心理検査を行ったり話を聞いたりしてカウンセリングを続けることで、クライアントが成長できるように支援することが心理カウンセラーの仕事内容となります。

心理カウンセラーの仕事とは

クライアントの話を聞いていく中で、その人のどの部分が問題とかかわっていて、どうしていけば良いのかを見立て接していくことが心理カウンセラーの仕事です。

心理カウンセラー自身では医学的な治療や投薬を指示することはできないので、クライアントが心の病を負っていると判断した場合は精神科医と相談し、治療を任せる必要があります。

精神科医の仕事とは

患者が負っている心の病を「脳」への症状として判断し、薬を処方するなどして治療を行うのが精神科医の仕事です。

また、心の病に際して「自立支援医療」「精神障害者手帳」といった制度を利用するためには、精神科医の診断が必要です。

そのほか、心の病がきっかけで仕事をお休みする場合の手配である「傷病手当」の手続きにも精神科医の診断が必要となります。

心理カウンセラーと精神科医の違い②必要な資格や知識

勉強

心理カウンセラーと精神科医ではなるために必要な資格や知識も異なります。

例えば精神科医になるためには、医師免許が必要です。医学部を卒業後、医師国家試験を合格し、臨床医を得た方のみが精神科医として仕事に就くことができます。

基本的には精神科医の場合精神医学について幅広い知識を持っているほか、薬の効果や効能、服用方法なども熟知しています。

ちなみにもともと精神科医を目指して大学で勉強しても、臨床心理学やカウンセリングについて学ぶ機会はほとんどないようです。

実際に精神科医の中でも心理カウンセラーのように臨床心理について学んでいる方もいますが、専門的に取得している方はまだ多くはないと言われています。

一方で心理カウンセラーの場合、「なるために絶対に必要な資格」というものは厳密にはありません。

心理カウンセラーはあくまで職業の名前なので、名乗る分には特別な資格は必要ないのです。しかしプロの心理カウンセラーの方はたいてい「臨床心理士」「産業カウンセラー」などの資格を所持しています。

なかでも最も認知度が高い「臨床心理士」の資格は、一般的に4年制の大学を卒業し、指定の大学院を修了しないと取得できません。そのため、「資格取得の前にコミュニケーション能力を向上したい」「カウンセリングの手法を学びたい」という場合は、民間のスクールに通う方が時間もお金もかかりませんし、実践的と言えます。

心理カウンセラーの主な資格については以下にまとめてみましたので参考にしてください。

心理カウンセラーの主な資格

1.臨床心理士

心理カウンセラーの民間資格として最も認知度が高く信頼性も篤い資格。取得には4年制大学卒業と指定の大学院修了が必要。

2.産業カウンセラー

企業に勤めている方のメンタルヘルスに携わる「産業カウンセラー」の民間資格。

3.認定健康心理士

「健康心理士」「専門健康心理士」「指導健康心理士」の3つの種類がある民間資格。心理系の職種に直結してはいないが、教員や看護師、保健師、栄養士と職種で役立つ。

4.メンタルヘルス・マネジメント検定

Ⅰ種(マスターコース)、Ⅱ種(ラインケアコース)、Ⅲ種(セルフケアコース)の3つの種類がある民間資格。職場でのメンタルヘルスケアの知識や対処法を学ぶ。

5.認定心理士

公益社団法人日本心理学会による資格。心理学部に限らず、大学や大学院で所定の36単位を取得し学士の学位を持っている方ならだれでも取得できる。

6.教育カウンセラー資格

教育にカウンセリングの技法や発想を取り入れるプロの教育カウンセラーのための資格。初級、中級、上級の3種類があります。

心理カウンセラーと精神科医の違い③働く場所

心理カウンセラーと精神科医では働く場所にも違いがあります。

例えば精神科医の場合、病院、心療内科、メンタルクリニックなどで働くことがほとんどです。実績や費用があれば自身で開業した医院で働くこともあるでしょう。

それに対して、心理カウンセラーの働く場所は医療分野の施設に限りません。

例えば産業カウンセラーなら職業安定所や障害者職業センター、スクールカウンセラーなら学校や予備校といった教育分野で働くことになります。心理カウンセラーの主な職場については、以下にまとめてみましたのでぜひ参考にしてください。

心理カウンカウンセラーの代表的な職場

  • 医療分野:病院の精神科や小児科、精神保健福祉センターなど
  • 産業分野:一般企業、職業安定所、障害者職業センターなど
  • 教育分野:学校、予備校、児童相談所など
  • 福祉・介護分野:福祉・介護施設、自立支援施設など

心理カウンセラーと精神科医の違い④給与の相場

心理カウンセラーと精神科医では給与の相場も違いがあります。例えば精神科医の場合、年収の相場は平均1,200万円と言われています。これは医師の中でも高額な方です。

その一方で、心理カウンセラーの給与相場は300万円前後と言われています。なかには1,000万円以上の年収を得ている心理カウンセラーもいるようですが、大体が300万円前後かそれを下回るようです。

最近はうつ病や精神病に悩む患者が増えたことで精神科医の需要が増し、開業する方も多く出てきたことが精神科医の年収の高さの背景にあります。

しかし、心理カウンセラーは社会から必要とされてはいるものの、一向に需要が伸びず求人もそう多くはありません。実際に現在心理カウンセラーとして働いている人の多くは複数の仕事を掛け持ちし生計を立てているようです。

また、掛け持ちをして働く場合、非常勤扱いとなることが多いのでアルバイト同然の給与であったり、契約年数が少なかったりすることがほとんどです。

その一方で、大企業の産業カウンセラーや公務員としてカウンセラーの仕事をする場合、給与も安定してきますし年収も高額になってくる傾向にあります。ですが、こういった体系で働いている方々は心理カウンセラーの中でもプロ中のプロと呼ばれる方々です。そうなるためには、高度な資格取得が最低条件となります。

まとめ

心理カウンセラーと精神科医は似ているように見えるかもしれませんが、実際には相違点も多くあります。

特に仕事内容に関しては、精神科医が病を診断し薬を処方することで治療するのに対し、心理カウンセラーは話を聞いたり心理検査を行ったりすることがメインとなるという点で大きな違いがあります。

また、心理カウンセラーと精神科医では、今回紹介したようになるために必要な資格や知識、働く場所、給与相場なども異なります。ぜひ参考にしてください。